![]() 川・沐浴![]() 久しぶりに、緑へと出掛けました。 たどりついたのは、やわらかな流れの美しい川です。 まわりの木立は、とてもいい香りがします。 セミの声もほとんど聞こえない、静かな沢です。 流れは緩やかで、岩のある小さな段差のところだけ、 きらきらと明るい早い流れになっています。 もう夏もおわり、水は足首くらいの浅瀬でも、すくむ様な冷たさです。 木々の緑が覆い被さってくるような緑濃い上流の方の深みのところで、 彼が、こちらを見ています。 おいでとも言わず、幾度かザンブ、と潜って、 そして戻ってきました。 私は、しばらく日なたで、冷水できゅーっと縮んだ足の筋肉を暖めていましたが、 何かが、ふっと私を吹っ切らせてくれました。 ちゃんと、全身で、緑に浸りたくなったのです。 水の冷たさが恐い、と感じたのは生まれて初めてです。 彼はうしろからついてきてくれました。 私は、エイヤッと、肩まで、そして気付いたら、すっかり頭も水に潜っていました。 2度ほど、潜りましたが、これが限度でした。 水の中はとても澄んでいて、なにもかもきらめいて感じました。 あたりは暗いほどの緑です。 細胞が冷たさで、きりっと、しゃきっと、我に返った感じです。 しばらくそこに佇んでいたい. . . そばの岩には素敵な苔がふかふかで、シダが川に垂れています。 でも、ぐいぐいと冷えてくる、容赦ない冷たさ。 早々に河原に上がり、日なたへと走りました。 髪を陽に当てながら、ほんわかと、暖かい心地になってきました。 この夏のさいごの冒険です。 2010.09.12 Sunday 22:07 [-]
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はなぶろ
花岡道子の自由に描いた絵と、
詩とスピリットのメッセージ、
それから日々感じたことなど。
このほかに、『はなしごと』では仕事の絵を中心に。『Flower of spirit』では、自然からinspireされて描いたカラフルな即興の線画をupしています。
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